maro

ゴジラxコング 新たなる帝国のmaroのレビュー・感想・評価

4.0
2024年日本公開映画で面白かった順位:3/47
  ストーリー:★★★★★
 キャラクター:★★★★★★★★★★
     映像:★×20
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★★★★★★

「モンスター・ヴァース」第5作目。
日本の『ゴジラ』シリーズと合わせて通算第36作目。
アメリカの『キングコング』シリーズ第10作目。
「これぞハリウッド映画!」っていうぐらいド派手でハチャメチャで、ザ・エンターテインメントみたいな感じが個人的にものすごくぶっ刺さる映画だった!!
『ゴジラ-1.0』(2023)と甲乙つけがたいけど、そっちは安定した面白さが、こっちは振り切った面白さがあったという感じかな。

もうさ、怪獣同士でフルボッコなわけよ。
本当にそれだけ(笑)
だから、ストーリーはあってないようなものだけど、その分シンプルでものすごくわかりやすい。
怪獣同士を戦わせるためにサクサク進んでいく展開は、食い入るように観るというよりは、ポップコーンとコーラを口にしながら観るのに向いているってぐらい気楽に観れる。

「それなら家で観るだけで十分では?」と思われそうだけど、ノンノン、この前代未聞の怪獣バトルは映画館で観てこその迫力ですよ。
コングの住む地底の未開拓ゾーンに住んでいたスカーキング。
彼が従えるシーモという冷気を吐く怪獣。
そんなやつらと戦うために前作で敵対していたゴジラとコングが手を組んだ!!
だから、今作は『ゴジラ vs コング』ではなく、『ゴジラ x コング』なんだよね。
終盤の大乱戦はもう開いた口が塞がらないほどのド派手バトル!
ゴジラはスカーキングとの戦いに備えて放射線を蓄え、エネルギー量がなんといつもの20倍!
界王拳かって(笑)
コングは前半でスカーキングとの戦いに敗れて負傷した手を補うためにアイアンマンみたいなグローブを装着!
さらにはモスラもサポートに!!
リオ・デ・ジャネイロを舞台に5体の怪獣が殴って蹴って飛んで跳ねて熱線吐いて、前代未聞のフルボッコムービーだったよ!
SNSでは怪獣同士のプロレス映画だの、ヤンキー映画を怪獣で再現しただのいろいろ言われているけれど、まさにその通り!
あんな暴れられたら人類なんてすぐ滅亡しちゃうよ。
有名なセリフに「人がゴミのようだ」というのがあるけれど、ゴジラとコングたちの戦いの前では、人はゴミ以下の存在だったわ(笑)

今回の映画で特徴的だったのは、人類が介在する余地がまったくないところ。
過去作では怪獣の登場に逃げ惑う人々を描くパニック映画の要素があったり、怪獣たちに対抗する軍隊が描かれたりと、人類と怪獣の対比を表していることが多いんだけど、今回はそういうのはほぼなかった。
まあ、コングの治療やモスラの召喚には人類も一役買ってはいたけど、本当にサポート中のサポートという感じで、あくまでもメインは怪獣たち。
なんか、作品を経るごとにゴジラもコングも人間っぽさが出てきて、今作では人類がほとんど介在しない分、彼らが人間のような感情を持った存在になっていたと思う。
まあ、コングに関しては類人猿という意味ではほぼ人間だよねっていう話ではあるけど(笑)

そんなわけで、とにかく怪獣の圧倒的な存在感と人類が滅亡するぐらいの暴れっぷりが痛快な映画だった。
もはや映画というよりアトラクションみたいな感じでゴールデンウィークにピッタリな作品!!
maro

maro