まめちち

シティーハンターのまめちちのレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
5.0
勝手にドラマシリーズで始まるもんだと思い込み「寝ずに全話一気観とかしちゃったらどおしようムフフ」とか思ってたら、公開3日前くらいに1話完結だと知り、「この子に…!この子に続編はあるんですよね!?Netflix先生!先生なんとかいってください先生!?」と情緒不安定状態が半日くらい続いたまめちちですが、皆様GWいかがお過ごしでしょうか。そんなわけで公開日キッチリに拝見しましたよ!Netflix公開実写版「シティーハンター(2024年製作の映画)」!

◇ひとこと感想

とはいえコンプライアンス厳しい令和の時代に、冴羽獠の変態性をどう表現できるのかというところに心配を抱えておりましたが、冒頭の第九のメロディにのせて「もっこりちゃんのーサウナだよ♪モッコリ‼︎」というどーしょーもない歌詞と笑顔で全部払拭したのマジすごいなと思いました。いや、これ、ホントによかった、超面白かったー!
以下ネタバレ含むよ。

◇ネタバレ含むフタコト感想

まずGet Wildの話からしていいですか?ダメですか。しますね。

親の声より聞いたであろうTMNetworkの音で育ったFANKSのまめちちは、このウン十年の間に様々な形でリリースされるGet Wildを嗜んで来たなかで、みんな違ってみんないい!(*´ω`*)と思いはすれども、残念ながら原曲を超えるアレンジやREMIXは「GET WILD ’89」以来、無いと、個人的に思っているわけなんですけど、今回の「Get Wild Continual」は、悠久の年月を経てこれぞGet Wildの最適解といえるアレンジがついに現れたと、もうちょっとここまでまめちちを生かしてくれたことへの神(GetWild神)への感謝の念が尽きないレベルなんでありますが、え、めっちゃよくないですか。

今回の「Get Wild Continual」がここまで自分に刺さったのは、「Get Wild」の徹底的な分解・再構築の見事さにあったかなと思うんです。印象的なオーケストラヒットの音は原曲のままサンプリングで残したり、今まで結構抜かれがちだったサビのタムの音を活かしてあったりとか、それでいておなじみのフレーズでも最近の音に挿し変えられている部分とかもあったりとかして、「Get Wildたらしめる部分は何か」というところをすごく感じ取れるアレンジに、めちゃめちゃグッと来たなと、思ったわけです。

で。今回のシティーハンターもその点と全く同じで、「水浸しで相棒との別れ」とか、「防弾ガラスへのワンホールショット」とか、「薬物による強化兵士」とか、「カラス」とか、ほぼ古典芸能レベルで刷り込まれたシティーハンターの「素材」を、丁寧に丁寧に分解して、「何をしたら冴羽獠っぽいのか」「どうしたら香っぽいのか」「なにを以てシティーハンターなのか」というところを徹底的に突き詰めてから再構築してあるところにめちゃくちゃ感動しました。

原作の再現度なんていう安っぽさではなく、今、今日この瞬間にも新宿に存在するかも知れない世界観そのものの再構築に、役者さん、制作スタッフさんの並々ならぬこだわりの熱量が感じられて、めちゃくちゃよかったー。

そこへ来てのラスト最後の最後に互いの名前を呼び合う2人からの「Get Wild Continual」が、尋常じゃない鳥肌を起こしてエモ云われずヤバかったです。サイコー。

それにしてもラストシーンのヘリ、思わせぶりに飛んでたからやるかな?と思ったけど、なかったでしたね…!ぜひ次回作は劇場のでっかいスクリーンで轟音鳴らしながら火薬バンバンCG盛りッ盛りでヘリ墜としやってもらいたい…ッ!RUNNING TO HORIZONをBGMに!!

もう少し細かくGetWild教という信仰に迫った感想は自サイトへどーぞ。

http://driedtext.typhoonikka.com/?p=14812
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