ゲーテインスティテュート ウクライナ映画上映会
動物の鳴き声を集める珍ロードムービー&母息子の相互自立の物語。
大人しい子の周りは賑やかで個性的な人たち。ゆるくて静かでオフビートなコメディ。ちょいちょい笑っちゃった。
キーウに住む録音技師のヴァデムは身長2mの青年、テンション低め、インプラント治療に高額がかかると凹んでるところに、ウクライナの動物の鳴き声を録音する仕事がカナダから舞い込む。
絶滅危惧種のレアな鳥の声を撮れればボーナスも出るらしい。業界では名が知れた人からの仕事はチャンスでもある。
母は息子に普通の仕事についてほしいと願い(普通の仕事とは🤔)、息子は録音技師も立派なアーティストだとして誇りを持つ。
そんな母息子が一緒に動物の声捕獲のぷち旅に出る。
ウクライナののどかな田舎ではしゃいだり拗ねたりする母、久々に一緒に過ごすのに息子はおとなしい。対照的な母息子の姿が面白い。こういう母息子けっこういるよね、うちも似た部分あり。
途中の珍トラブル、国境はピリついてるのかもしれないが、それをうまく笑いに落とし込んでた。普通なら緊張感が漂う場面も、部屋にこだまする気の抜けた鳴き声。リップバームの使いまわし😂
ゆるーいまま終わるかと思ったらきっちり親離れ子離れ自立にまとまっていて良い。
「すべての母親たちへ」と出てなるほどな映画だった。
いつまでたっても親にとっては子供だが、離れても尊重しあう。いとおしい親子の映画。