勤務中の事故をきっかけに断片的に未来が見える力が覚醒した救急救命士の主人公キャシー・ウェブが、3人の10代の少女たちの死を予見したことで悪と戦うことになるストーリー。
研究者だった母が自分を産んで亡くなったことで天涯孤独なキャシーと、様々な理由で親に大切にされていない少女たちの異色のシスターフッドものという感じ。面白かった！
それにしても脚本や設定にツッコミどころ満載だったり、そこまでヒーロー映画していなかったり、スパイダーマンものに入れていいのか悩む奇妙な映画ではあった笑
ヒーローのオリジンストーリーというよりさらに手前の話という感じで、キャシーの少し先の未来を見る力は自分ではコントロール出来ない… ので、実質スーパーパワーを持っているのは悪役側だけ。いいのか、それで。
他にもタクシーを奪って使ったらさすがにすぐに見つかるのでは？ とか、ペルーに行こうとしてすぐ行けるの？ とかツッコミどころは本当に満載w
悪役に関しても、もうちょっと背景を掘り下げて魅力的なヴィランに仕立ててほしかったな… キャスティングそのものは魅力的だっただけに残念。
それでもメインの女子4人をひたすら応援しながら楽しく観られるのである意味すごい作品だった。
個人的に好きなキャスティングは、主人公の同僚かつ友人ベン役を演じたアダム・スコット。
キャシーとベンの間に清々しいほどロマンスの気配がないのがイイ。
その一方で、10代の少女役がシドニー・スウィーニーなんだ？（演技力と衣装で充分カバーはしているけれど、セクシー枠ですらないのね…）だったり、エマ・ロバーツが「その役で良いの？」というような脇役だったり、キャスティングもやっぱり奇妙。微妙なわけではなく、あちこち不思議。
今作のその先のストーリーの方がむしろ気になる… それを踏まえたキャスティングなのかなあ。
ここで終わらず、キャストも続投でぜひ続編を作ってほしい。
