巷では賛否両論分かれているようですが自分は面白かったです！
映像表現としても（自分が宮崎駿の最近作を劇場で観ていないだけかもしれませんが）オッっていう新鮮さがありますし、これだけビッグネームになってからこれだけ振り切ったイマジネーションをぶちこんで新作をまとめあげられるのは感服するしかないですよね。自分がなにかを作るにあたって「とりあえずこれぐらいでまとめとこか」みたいになってしまいそうなところでこの作品のことを思い返して踏みとどまれるようにしたいところ。
ネタバレなしでは多くは書けませんが、自分の鑑賞体験をもとに注意点をあげるとしたらひとつだけ。スパイダーマンアクロスザスパイダーバースにも通じるような、情報の洪水で脳がクラクラしてくるようなところがあります。また、じつにちょうどいい塩梅で夢っぽい支離滅裂さと、これまた夢の中での体験に通じるような浮遊感あふれる動きが描かれるシーンもあったりします。その結果どうなるかというと、けっこう強力な眠気の波が何度か襲ってきたんですよねえ。ただでさえ暑い屋外から涼しくて暗い映画館に入ると睡魔に襲われやすいものですし、これから鑑賞される場合はコンディションを整えてカフェインなんかも摂取してからのほうがいいかもしれません。
もう一度観る前提で全身全霊を睡魔に任せるのもすごく気持ちいい体験かもしれないなっていうのも本気で思いますけど。
