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君たちはどう生きるかのshikibuのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.7
見終わったあとは凄いなと圧倒された。前情報なしで見たから、風立ちぬみたいなリアリティ路線か、それまでのファンタジー路線かも分からず、そのドキドキ感があったし、矢継ぎ早に情報畳みかけられる快感はあった。随所に往年の作品群を思わせる描写もあった。ただ、やはり筋が追いづらいのは難点かなと。
義理の母親探しの話が途中から塔の中の世界を如何に保つかという話にすり替わっていくところから、ノリづらくなったなった。崩壊のアニメーションは凄かったので、やってくれてありがとうと思いつつ。
若くなったお母さんが、お前を産むために世界に戻るんだっていうの、めちゃくちゃ好き。
駅で人力車に乗るところの人物の所作の細かさ、主人公が自ら頭を傷つける時の溢れる血(のちの口から溢れるジャムに通じるものがある)、青鷲が主人公を呼びかけるところで風が吹きカエルたちが寄ってくるところ、崩れる木刀、木村拓哉の間抜けな声、が印象に残ってる。インコはジブリの中でもトップクラスで怖い。
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