「本の世界に迷い込んだ心地だ。」
この映画は、宮崎駿監督のアニメーション表現において、現時点での最高到達点だ。
駿さんがスタジオジブリで積み重ねてきた時間と人生をかけて磨いてきた技術の粋がこの作品に込められている。
リアルタイムで、しかもIMAXで彼の作品世界に飛び込む機会を与えられたことに感謝します。
現代最高峰のアニメーションCGを生み出すスタジオの力も相まって、齢82にしてスタジオジブリのアニメーション表現をまた一つ押し上げたと言える。
ほんとうにすべての表現が美しかった。
洋アニのトップであるスパイダーバースとはまた違う、
人の心を連れて行ってしまうような世界を作り出している。
正直、ストーリーは過去の傑作たちには及ばないと感じた。
けれど、82歳でこれを生み出せるのか、、、と。
自分の中で表現したいものを具現化するって、途方もなく命を振り絞る作業なのに、このクオリティでその年齢でこんな素晴らしい作品を生み出せるのは天晴だよ。
今回の鈴木氏の広告作戦も、これで良かったと思えた。
しかし、惜しむらくは、宮崎駿監督亡き後のスタジオジブリは、もう何も残せなさそうなことだ、、、。
宮崎駿監督作品からしか摂取できない栄養は、もうこれで最後なのかな、、、。
少し寂しさがあるけれど、観せていただき、本当にありがとうございました。
