【映画の内容】 19世紀初頭、ナポレオン軍の侵攻を受けたプロイセン。国土の大部分はすでにフランス軍に占領されている。そんな中、フランス軍をプロイセンから追い出す為、若き愛国者たちの間で抵抗運動が起こる。その中に、学生詩人で作家志望のテオドール・ケルナーもいる。彼は、熱烈な愛国心に満ちた文章や自由詩を書いていた。 しかし、テオドールの„Sturm und Drang“(嵐と衝動)という考え方に共感してくれる学生ばかりではない為、彼は、決闘を行うことになる。その結果、逮捕されそうになりドレスデンの実家に帰った。
ケルナー家の友人で外交官のヴィルヘルム・フォン・フンボルトは、テオドールをウィーンへ連れて行く。そこで、新進気鋭の作家テオドールは、ブルグ劇場で自分の作品を上演し、若く美しい女性と出会い恋に落ちる。彼女の名前はトニー・アダムスベルガーで、女優だ。やがて2人は婚約する。 しかし、その幸せも束の間、テオドールはプロイセンに引き戻される。彼は、プロイセンでドイツ義勇軍(Freikorps)という本格的なレジスタンスが結成されていることを知り、この男たちと共に闘うことを決意する。ドイツ義勇軍には、軍服を着た女性兵士エレオノーレ・プロチャスカもいた。エレオノーレは、すぐにテオドールに恋をしてしまう。戦闘中、敵に銃撃されたとき、彼女は勇気を出して体を投げ出す。 その後、ドイツ義勇軍とフランス軍の戦いで、ドイツ義勇軍の戦闘員はほぼ全滅した。キッツェンでの戦闘で、テオドールは頭部に重傷を負ったが、エレオノーレに介抱され、ドレスデンの実家に帰還することができた。しかし、彼は、回復を待たず再び武器を取り戦場へ急ぐ。トニーの愛も、彼の闘志を抑えることはできない。メクレンブルクでは、新しく結成されたドイツ義勇軍に参加することを決意する。 そして彼は、困難な時代の目撃者として詩を書き続ける。彼の最後の作品は„Du Schwert an meiner Linken“(我が左に剣を)。最期は、ガデブッシュ近郊でフランス軍の銃弾に倒れ命を落とす。