Newman

658km、陽子の旅のNewmanのネタバレレビュー・内容・結末

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

外に出て人と話すこともしていなかったから言葉もうまくしゃべれず、声の大きさもどれくらいにしていいか分からなくなってしまった陽子。そんな彼女の元へ従兄が「お前のお父さんが亡くなった。一緒に乗せていくから青森に行こう」と声をかけてくれた。そんな従兄だからたとえサービスエリアに一人取り残されても私が陽子なら「何か突発事故があったんだ。きっと迎に来てくれるはず」私なら思ったろう。でも彼女は自堕落な生活を送っていて、さすがの従兄も嫌気がさして置いていってしまったのかと思ったのだろう。従兄を諦めてヒッチハイクをすることにする。いろんな人がいるんだと思った。彼女がもう少し綺麗にしていたり愛嬌があったら少しは違ったかもとも思うが、やはり知らない人を乗せたくないという人もいるし、下心のある男性もいる。「近くまで送って上げてもいいけど」とそれ以外には陽子には選べないと分かっていて条件を出す。これと似たようなこと最近ニュースを賑わしている映画監督と女優さんにもあったりしたんだろうなと思いながら。こういう卑しい男もいるんだと観ていた。でも、違う人もいた。雪だろうからと長靴やら寒いからとタイツ、さらにはおにぎりも、そして次のヒッチハイクに協力してくれる人まで探してくれる人も。陽子も段々大きな声を出せるようにもなる。私は、この映画を観た後でも「乗せられない」派かな、済みません、残念。
ということで長い長いヒッチハイクの旅を終えるのでした。
Newman

Newman