フランソワ・オゾン「8人の女たち」のリメイク作品。雪の降りしきるクリスマス、イタリアのある屋敷で主が死体となり発見されるが……。
妻、義妹、義母、2人の娘、メイド、そして浮気相手(みんな怪しい!)。7人の女たちが家の主人である男の死をめぐり、吹雪で閉ざされた屋敷で互いを探り合う推理小説のようなサスペンス映画……かと思いきや、小ボケをちょいちょい挟んでくるのでほぼコメディ映画と言っても過言じゃない。
家の主人が死んだというのに美食に舌鼓を打つ女たち。家族や血の呪縛に飽き飽きしながらも遺産はちゃっかり受け取ろうと目論む女たち。期待しすぎるとがっかりするけど、クラシカルで華やかな映像とファッションが楽しめて眼福でした。音楽もよかった。