ふじこ

ストレイ・ボーイズのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ストレイ・ボーイズ(2013年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

ニューヨークでホームレスとして集団で生きる子供たち。主人公は年長者として皆をまとめ上げる。
冒頭で店から盗んだ"ペンキ"と呼ばれる薬物を病気の弟の為に使用する。
弟は彼を女性の名前で呼び、しかし女ではホームレスとしてやっていくのは難しいらしく、誰にも言うなと言い聞かせる。
そして胸を抑える為のバンドを解いて弟と一緒に少し眠り、目覚めると薬が失くなっている。
寝ている他の子達を起こして誰が盗んだのか詰問すると、主人公よりも背の高い男の子が反発して身体を押された事で女だとバレてしまう。
揉み合いに発展するも、後ろで眺めていた男の子が倒れた事で雰囲気が変わる。
こいつが盗んだんだ と泡を吹いて倒れる様子を見て確信するも、電車がやってきて顔を見合わせた子供たちは次々に散っていき、最後には倒れた子供を無視して歩き去る大人たちの靴が映る。


最後のシーンで無視するような大人ではありたくないし、出来ないな…。お節介なおばさんで良い。
以前何かで観たドキュメンタリーはロシアで、寒いから下水道やらパイプラインが巡らされた地下で暖を取っていた。
アメリカだとどうなるんだろうな…。地下鉄の駅って別に暖かくないし、咳をしている弟はなんで上半身裸なんだろう…皆それなりに厚着してなかった…?

あと、"ペンキ"と呼ばれるあのリポビタンDみたいな小瓶はなんなんだろう。
袋に入れて弟に吸わせてたところを見るに、揮発性のシンナーみたいなものかな。ペンキって言うくらいだからストレートにシンナーなのかなあれ。
設定上では、空腹を紛らわせたり、病気の苦しさをなんとかしようとして結果中毒になっているっぽい感じだったけど…福祉は何をしているんだ福祉は。
助からないかも知れないから見捨てるしかない現実と、助けられるかも知れないのに助けない現実の狭間の距離が遠すぎる…。子供にこんな生活させて良い訳ないのにな。

最初の方で、小銭の単位がレウだったけれど、レウって何処の…?と思ったらモルドバ…?若しくはルーマニア…?
でも設定はニューヨークだし、タイトルバックの門もニューヨークのだな。謎。
ふじこ

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