さすらいの雑魚

最後まで行くのさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

最後まで行く(2023年製作の映画)
4.1
知多半島の皆!新舞子ファインブリッジ、凄く良いシーンで使われてるよ!ホントだよっ(←地元向けネタ☺️)
さて、藤井道人監督と言えば雑魚的にはデイアンドナイトの監督さんで、ヤクザと家族の監督さんで……社会の片隅に追いやられた人々の、情念の迷走と暴発の煌めきを……そんな愚かで昭和ド演歌的な特濃の映画世界を、スタイリッシュな映像とクールな音楽で丹念に紡ぎ上げ、極上の映画に仕上げてスクリーンに焼付け観客を魅了する、職人的な技巧と芸術的な感性を高レベルで総合する映画の名手さん。
そんな凄腕の藤井監督が藤井スターシステムの象徴的な俳優 綾野剛 を、
日本を代表する唯一無二のアクションスター 岡田准一 にブツけた作品と理解しつつ、仕事終りに映画館に駆け込んだ雑魚が、2時間後には満足満腹御満悦で映画館から去っていったと思いねぇ😁

綾野剛がやべぇ😱
岡田准一が面白い😆
基本線はこの二人の猛獣が喰らい合う、激烈で人外なブラックコメディなんですが、雑魚的には脇を固めるキャラクター達を点描し、彼等が主役のストーリーを垣間見せるような手法が、凄く良かった。
あのほっこりな安心感があればこそ、限界ギリギリで成された工藤の選択に説得力があったと思うし、もしかしたら其処からの逸脱を思わせる笑顔のラストにも、意味不明な納得感と爽快感があるのかな、と。

あの暖かくも慕わしい人間たちの世界、
を壊す?
に戻る?
から逃げる?
それとも??
そんな極々の最後まで行った、そんな奴の物語だったのかな、と。