このレビューはネタバレを含みます
田舎臭い雰囲気と不気味な閉塞感が『ヴィジット』を彷彿とさせた。
目ソーイングや斧で頭パッカーン、「赤い赤い」や止まらぬ笑い、途中の謎ダンスに老婆の出産など、ビジュアルからかなり畏怖させられるインパクトが多数あり、面白かった。
途中で急に説明的で思想的な話が入ったりして少々まどろっこしい感じもあったけれど、狂った世界で主人公が浮いていく村八分的な気味の悪さや、幸せの「相対性」という誰しも分かっちゃいるけど認めてはいけない不文律なところに触れる居心地の悪さは、エロやグロとは違った方面の不謹慎ホラーとも言える狂気を感じた。
そういえば祖父母の家に、何に使われてるのかよくわかんない部屋ってあったな。