ボギーパパ

みなに幸あれのボギーパパのレビュー・感想・評価

みなに幸あれ(2023年製作の映画)
1.0
劇場2024-16 kino天神

新たなJホラーの旗手誕生!といったコピーに何度騙されたことであろう、、、

本作もこの手のコピーが掲げられており、またポスタービジュアル、そしてタイトルの不思議さに惹かれ鑑賞。










したものの、、、、

以下ネタバレを含みます




いゃ〜ひっさしぶりにすっごい作品に出会ってしまった。今回はスコア1で臨む。あるんなら−1.0まで行きたいところだ!
(個人の感想です)

なんですと?
A24のラインを狙った〜?

確かに村全体に潜む、不穏な雰囲気、、、 
不気味さも兼ね備える老夫妻、、、
ふむふむ、冒頭はそう言われればそんな気もしないではない。『ミッドサマー』っぽさは感じる。

しかし、ここから先に大きな違いがある。

①役者の持つパワーそのもの(爺婆はじめ)
②ポテンシャルの発揮への導く演出の力
③何故そうなる?と説明しなくても良いほどの編集力
④何故そうなるという事がわかるようにする説得力というか脚本力
およそ映画の必須要素と言える大きな要素が遥かに劣っていると言わざるを得ないほどの差!A24なんて言っちゃダメでしょ!

予算の違いというだけでは済まない。根本的な考え方が気に入らない。(個人の感想です)

何故主人公だけ、家族でも、村でも、たった一人だけ、あの制度を知らんのか?理屈が立たん。ひょっとして国というか全世界があの制度なの?それはおかしいでしょ!

あれ何?血が入ってて濃いの薄いのいってたの?だから指舐めてんの?
おばあさん、ひっひっふーのために血が要るの???なーぜなーぜじゃ!

幸せの総量は決まっていて、自分の幸せは他人の不幸の上に成り立っているという理屈。この理屈に途中何故かアフリカに重ねて、なんの意味があろうか?全く意味不明!

そんでもってあのおばさんの隠してた持ちモノは何?血は?どうしたの?なんでああいう結末になるの?

恐怖味も重ねて、ホラー味を上げているようにしていながら、つながりというか筋が通らないため、大変残念な作品になっている。説明不足というよりは、やりたいことを不安定に積み上げすぎて、グラグラな感じ。
足し算をするなら式は丁寧に書きましょう!

その上に、ホラーの怖さっていうのは本質的な恐怖の対象が「何か」ということを見せないことにより想像させ、さぁって時に何を出すか?が大きなポイントなのに、二階に居たのがアレでしょ、、、見せ方も上手くない。

アレは攫って来てもいいらしいし、中坊がなっても良いよって言うことは、アレになるのは街の人全てがアレになる可能性があるってこと?
アレになる事が恐怖の対象なら、アレがバーンって飛んでいったところや妄想パートのアレのおちゃらけ感、、、ああいうのは要らん!

あーーーーー不愉快にすらなって来た!
(個人の感想です)

最終的に主人公は闇堕ちするわけだが、冒頭の不穏さとこの結末だけミッドサマー味が出ているっていうところも気に入らない!
キセルか?

清水崇が総合プロデュース、、、
最近なぁ、、、(個人の感想です)

下津優太監督は商業映画初監督作品とのこと。今後の作品がどうか、、、期待します。

古川琴音さんは何も悪くない!
目をやっちゃうところはすごかったけど、あのシーンを妄想で片付けた?のは演出がおかしいだけです。(個人の感想です)
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