安藤サクラさん演技にまず、ぐいっと持っていかれた。わー、なんて女優さんだ。
母親の早織の目線でみると、担任も校長も気持ち悪い。息子や担任に向けられた疑いとともに、しっかり私の中で“弱者”や“敵”ができあがる。
担任目線のストーリーになるとそれは少しづつ覆されていく。そしてはたまた、息子はやと友人いおりとの真実はまた別のところにあった。
私もテレビをどっぷり見ていた頃は、報道が作り出した“敵”、つまり悪人を責めることにより、それに比べて自分は善人かのような気持ちなっていた。
みんな自分の認知によって物事を見、判断し、その世界に生きている。
「怪物、だーれだ」
本当の怪物はどこにいるでしょう。
日本映画を滅多に見ない私の迷いなき5.0でした。