kazu

怪物のkazuのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
3.7
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー・早織(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師・保利(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち・湊(黒川想矢)と依里(柊木陽太)。それは、よくある子供同士のケンカに見えました。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み大事になっていきます。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消してしまい。。。

物語は母親、教師、子供たち2人の3つの視点で進んでいきます。視点が変わる度に相手の様子や雰囲気が一変したように見えるのですが、恐らく3つの視点から見た "人の捉え方の違い" を映像で具現化したかったのでしょう…

そのせいか、どことなく不自然な描写もあり、観終わったあと頭を整理するまで???な部分がありました。鑑賞者側に答えを委ねるタイプの作品なので、見方によってはスッキリしない終わり方かも🤔

ストーリーは意外と難しいですが、単純に安藤サクラと永山瑛太の演技力は圧巻です!

また、子供たちの演技が素晴らしいこと。2人は友情ではなく恋愛感情で繋がっている難しい役回りなんですがお見事でした🥳

是枝作品としては変化球的な仕上がりで『海街diary』や『歩いても歩いても』、『海よりもまだ深く』ファンの私には些か微妙でした…

PS.
田中裕子の怪演は必見🧐
kazu

kazu