2512

怪物の2512のレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
4.5
是枝×坂元となると、なるほど、こんなにも伏線回収劇になるんやな。
是枝作品×子どもは最高で最高で、でも今回はなんやろ、いつもの子ども目線感が少なめで、でも繊細で。
あっでも今回は食が無かったなあー。。私は是枝作品の食の描き方が大好きで大好きで。これはまたのお楽しみやな。
是枝作品の音楽も大好きで、ゴンチチもくるりもハナレグミも細野晴臣も本当素晴らく、もちろん今回の坂本龍一も、、泣、、素晴らしかった。

一つの出来事が誰の視点かで大きく変わるのってこれって日常生活でもよくある事で、真実って結局当人しか分からなくて、事実はあっても簡単に捻じ曲げる事が出来るから、今自分が生活してて知る事や知ってる事って事実なんかほとんど無いんちゃうかなあって思う。

母親が運転してる途中車から飛び出した息子みなと、最後に理解できた時、号泣してしもた。なんと、苦しい事なのか。思い出すだけでも泣けてしまう。
てか、是枝さん安藤サクラをクリーニング店勤務にさせるの好きやな!
より君がねー、まあー可愛いんや、可愛すぎる。ほんで中村獅童演じる父親かクソでねー。

それにしてもほり先生可哀想過ぎやんか?子どもの嘘であっこまで大きな加害者になってしもて、子ども等もちゃんとちゃんと弁明したれよて思ったが、、瑛太のほり先生が思いの外素晴らしかった。

そうか、あの音はトロンボーンやったのね。校長先生の「しょうもないしょうもない」は心に響く台詞やったね。

みなとの母親もほり先生も校長先生もみんながみんな最低でどの大人も怪物を飼ってるんやろう。心に怪物が潜んでる。大人やから立派とかそんな事ない。
みんなギリギリのところで死なないように生きてる。

怪物だーれだ。
2512

2512