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水は海に向かって流れるのhirobeyのネタバレレビュー・内容・結末

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ロストケアの前田哲監督、広瀬すず主演。
原作は同名漫画。

鑑賞中ずっと「水は海に向かって流れる」というタイトルの意味を考えていた。
水が海に向かって流れるというのは、至極自然な現象。川の水が1箇所に留まらず上流から下流へ移ろう様も自然なこと。
榊千紗が抱えていた母に対するトラウマが熊沢直達が現れることで動き出す。恋愛をしない、感情を表に出さないという千紗のこの10年の生き方に変化が訪れる。そして、熊沢直達が千紗を好きになるというDNA。これらは自然な流れという意味だろか?何の関係性が無くても、10代の男子からしたら、26歳の綺麗なお姉さんとひとつ屋根の下なら、好きになるのは当然か。

それにしても、シェアハウスの住人設定はかなり個性的な上に、ダブル不倫の子供同士が出会うというレアケースがドラマチックではあるが、千紗の様な生き方の人は案外多いのかもしれない。

トーテンポールをはじめとしたカラフルな装飾品が、あの一見古びた和風住宅に妙にマッチしていてちょっと憧れた。しかし、個室に鍵もかからない作りだけれど大丈夫?という心配はあった。

ポトラッチ丼、ポテラサ、うで卵😆も、なかなか美味そう。

広瀬すずも良かったが、個人的には北村有起哉の何とも言えないドジで優しい父ぶりにハマった次第。
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