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ゴジラ-1.0のkitoのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.3
期待を裏切らない面白さだった。午前中にカラー映像版、夜にモノクロ映像版「ゴジラ-1.0/C」をダブルヘッダーで観た。

戦後が舞台で山崎貴監督・脚本・VFXとくれば、それはもう「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズにゴジラをキャスティングしたみたいなものだろうと予想。実際「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の冒頭ですでに映像化してるし。

前半は神木隆之介演じる元特攻隊員の葛藤が描かれる。開始早々ヘタレぶりを露呈するのだけれど、次第にゴジラに対する憎しみと自己嫌悪が臨界に達し、後半ゴジラと差し違えてでも倒すと意気込むヒーローに変わるーーという王道テンプレ。

そんな人間ドラマパートもすっかり「ALWAYS」テイストだった。少々あざとく思えて苦手意識もあるにはあるのだけれど、昭和ど真ん中世代なので、山崎監督の世界観に共感してしまう。

浜辺美波にはいろいろ泣けるし、子役ちゃんが悶絶レベルで可愛かった。あまりに見事な演技に見える所作が、まるでこの子もCGだったりする⁈なんてつい思ってしまった。
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