Banamaru

ゴジラ-1.0のBanamaruのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
1.0
全体的コンセプトは良いが使うべき調味料と量を間違えすぎて失敗してる。火垂るの墓にゴジラを登場させる。が正解。
まずお涙頂戴取りにきてる必死感が露骨にですぎてて引いた。生きろ!死ぬな!なんべん劇中で言ってんの?もう白々しくて笑えてきた。映画見始めて40分くらいして、生きろ!死ぬな!とか初めて入る食堂で初めて会ったおっちゃんに生きろ!死ぬな!って言われてるのと同じ。はぁ?って感じ。こんな重いセリフを使うには1時間は短すぎる。2時間映画の最後に取っておかないと。エンターテインメント見に来たんだけど。自己啓発訓練のビデオ見に来たんじゃないよ。そして唐突にいじけたり、唐突にキレたりするシーン要らんし。無理やり感がひどい。生きろ!死ぬな!これらのシーンを作りたいがために無理やり入れてるんだろうなと思うとさらに引く。こんな映画で感動したとか、元気もらったとか言ったら今の日本はどれだけ心病んでんの?と思われるよ。
そして男が女に守られ過ぎで嫌い。あの時代に草食系男子はおらん。女は男が守るもの、これが常識の時代のはず。映画は全体的に朝の連続テレビ小説みたいな雰囲気。ただ日常生活パートが若干多い。子供の女の子の泣くタイミング悪すぎ、サン!ハイ!|。・ω・)ノうぇーん!っていう合図とってるし。ただでさえお涙ちょうだい感強いのにこの子の泣きシーンで観客みんなギブアップ。
この映画の、生きろ、死ぬな!のセリフやシーンに感化されるのは日本人だから。日本人は子供の頃からさんざんこの手のお涙頂戴ものを観て育ってきたからこんな支離滅裂な脚本でも脳内補正できる。山崎監督は世界を狙って作っていない。はなっから日本人の脳内補正を当てにした設計になってる。もし狙っていたなら本当に偶然の出来事。本当にただのラッキー。なぜなら外国人も感化されていたからだ。こんな2流脚本に感化できるなんてそれまで彼らが観てきたこういったたぐいのドラマの質がよほど低かったのか。これから邦画がアメリカでどう評価されるかでそれは証明されていくだろう。日本が作ったアニメ版世界名作劇場を実写化すればこの映画がいかにインスタントかわかるだろう。

コンセプト +2
ドラマパート -3
総評 -1
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