クドゥー

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章のクドゥーのレビュー・感想・評価

4.5
『傍観を決めた時には、手のひらの上で転がされてる』

変革と安寧の板挟みにいる美少女スパイチームが次なる危機に陥るテレビアニメ劇場版第3章は、連載再開したハンターハンター並みの容赦のなさでゴリゴリに前略の物語を推し進め、面白さの暴力が映画の文脈を蹂躙するスパイサスペンスアニメーションの最高傑作。

プリンセスがアンジェの知らない関係を持つのかという前作引きの懸念は早々に解消された上で、美少女たちが美幼女に人生を狂わされるストーリーラインを誰が予想できただろうか、なんて悦に浸っているといくら何でもこれは超絶怒涛の壮絶クライマックスが過ぎる。

ひろプリが一週間を生きる支えになっている身としてはこの逆輸入は刺激が強すぎるものがあり、プリンセスに至ってはママみを通り越してママなんじゃないかと思う僕は馬鹿だけど、今はただ次の章が次の次のプリキュアなんてことにならないのを祈るばかりである。



鑑賞記録
2023.03.08
横浜ブルク13シアター1
→グリユニ初日振りでスクリーンが張り変えられていた衝撃。これからマスクが開く瞬間を観られなくなるのは残念とはいえ映像は極上で、音響については構成要素の重なりが凄すぎてこれが真の立体表現。一本の映画とか瑣末な問題になるぐらいここにこそ映画がある。
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