Dumbo

オットーという男のDumboのレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
4.5
トム・ハンクス推し!!

オリジナルのスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』も好きだったので、
トムハンクス版はどんなだろうと期待大でした。

やっぱりトム・ハンクスファンとしては
こちらの方が観終わった時に浮かんだスコアは上でした。

オリジナルを観たのがだいぶ前なので、
ちょっと忘れてはいますが、
トムハンクス版の方が
主人公が上品な偏屈老人になっている気がします笑
人嫌いで偏屈ではあるけれど、
そんなに悪い人に見えない笑
ただ、怒ると大きい声を出す人が超苦手なので、
こんな人が近所にいたら私はやっぱり嫌かもしれないけど…


そんなトムハンクス演じる主人公のオットーは、
人生に絶望して、
自ら命を絶とうとするが、
じゃまが入ってばかりでなかなか死ねない…
オリジナルでもそうでしたが、
このシーン、
笑うようなシーンじゃないのに、
やっぱり笑えました。



偏屈で嫌われ者な人って、
誰彼構わず批判するとか、
自分のことは棚に上げて
他人の事を徹底的に攻撃する人もいるけど、
オットーは、
正しい人はちゃんと認めるし、
頑張っている人はちゃんと応援する。
男性でも女性でも差別しない。
ちゃんと他人を尊重する心を持っている。
そして心の中には、
誰も知らない孤独と深い悲しみを抱えているのです。

だからそんなオットーを
慕ってくる人がだんだん増えていく…
それは人間だけじゃない🐈

オリジナルと同じく、
ご近所に引越してきた家族に振り回されるオットーだけど、
この一家との出会いで
オットーの生活は(人生は)少しずつ変わっていきます。


一番好きなシーン

引越してきた一家の奥さんが
運転に自信をなくしていた時に、
「君は子どもを2人も育てていて……
 君ならできる」
と静かに励ますオットーがとっても素敵で惚れました😍
中学生の頃に、
ガンダムのアムロに、
「フラウ、君は強い女の子なんだろ」
と言われて、
(自分が言われたわけじゃありません笑)
アムロに恋をした時のように…😅

あの奥さんも、
ひたすら陽気で何も考えてないように見えて、
実はオットーの本当の姿が分かっていたんじゃないかなぁ…

自分の存在を尊重してもらえると
もう少し生きてみようという勇気が湧きますね。

オリジナルと同じく、
オットーが赤ちゃんを抱くシーンはやっぱり泣けました。
赤ちゃんには不思議なパワーがあるようです。



「O・T・T・O」

“オットーという男”は
そんな人でした。



A Man Called Otto
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