もりりた

オットーという男のもりりたのレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
3.5
不機嫌でルールにうるさいオットーおじさん。最近越してきた陽気なトニー・マリソル夫婦に対しても無愛想で微妙な雰囲気。いつも強気なオットーだけど彼は自ら人生を終わらせようとしていた。

孤立老人オットーに老老介護や違法立ち退き、身勝手SNSや性不一致など現代の社会課題が山積み。勿論それぞれ深刻だけど各課題に触れさせたい意図が先行して現実味が薄れた感が。客観的には賑やか住宅地でオットーはイライラ半分楽しさ半分に見え、やたら死にたがるのもコメディとしては面白いけど本意は理解できてないかも。長い孤独感がそこまでに心身すり減らすなら予想外でめちゃ怖い話だが!

とはいえオットーの殻が少しづつ破れ過去から現在に心を通わせる変化は良かった!オットーというかマリソルがグッジョブ過ぎた!手料理への微妙な褒め言葉もバカ呼ばわりも包む突き抜けた明るさと人懐っこさ!そんな彼女のマジギレにはオットーと一緒に動揺した笑 マリソルという女に改題して主役でも良い貢献度!全真似できないけど人への好奇心やポジティブな捉え方は参考にしたいな!

オットーがメカにクソ強いという特技も立ち位置を築く一因だった気が。下手に壁を作らないのは当然として、プラス何か他者貢献できる力も老後集団生活のポイントなのかも。いつも楽しげで時に頼られるおじさんになりたい!
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