もりりた

クリード 過去の逆襲のもりりたのレビュー・感想・評価

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)
3.0
アドニス少年の兄貴分的存在だったデイムが刑期を終え出所。アマチュアボクシングの経験がある彼はアドニスに練習を依頼。加えて調子に乗って突飛なお願いをするデイミアンだが、過去を知るアドニスは無碍に断れずにいた。

アドニスが一線から離れたのもあり、ボクシングより人生の遺恨や宿命に重心があるお話。落ち着いた大人な雰囲気は悪くないけど、デイムのゴリ押しブッキングと、反則しつつといえモノにする奇跡過ぎる展開には無理があるような。手のひら返しにたまらず復帰して、思い知らせる流れが読めてワクワク感なく。感情と理性のバランスを教えるアマーラとのやりとりも身に染みるような着地はせず見所フワフワ…

前作・前前作でチャンピオンの重み、それを賭けるタイトルマッチの神聖さをわかっているはずのアドニスがデイムに忖度して奔走。興行としても誰得な感じだし、伝説のチャンプに鍛えられたはずのアドニスの経験知が何だったのかと違和感あったな。デイム自身もブランクを埋める特訓や葛藤シーンがあるわけでなくシンプルに嫌な所が目立ち、熱くなれるはずのボクシングの感情移入もイマイチでした…前よりスケールダウンした印象、3作目って難しいな!
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