OP PICTURES＋フェス2022にて
大蔵映画製作のピンク作品をR15+にソフトフォーカスさせてテアトル新宿で公開する年末の風物詩的な映画祭り。本丸の上野オークラ劇場は中々に敷居が高いけど、テアトル新宿なら行けるというワケです。
単にピンク映画と言うには勿体ない作品もあると云う事実を本作もキッチリ継承しています。
レズビアン要素を主軸にした倒錯的サスペンスとして見応えがあります。主演の山岸逢花さんは綺麗だし、相手役となる只埜なつみさんは演技初挑戦なのに中々の体当たり演技を見せ重要な要素となる劇中に登場する絵画の全ては全て彼女自身が描いたものだそうで類い稀な才女ぶりを発揮しています。
少なめな登場人物に上手く伏線を張った関係性を徐々に紐解いて行く構成もサスペンス感を盛り上げて行きます。シネマスコープの大画面とテアトル新宿独自の重低音音響システムのodessaサウンドで観るピンク映画もなかなか乙なモノです。
