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イヴの総てのTPのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
4.2
★1990年に続き2回目の鑑賞★

 前半は、マーゴ役のベティ・デイヴィスの演技が凄いなと思いつつも、昔の映画っぽい進行だなとちょっと退屈しかかったが、イヴが策略と本性を出し始めてからは急にストーリーがミステリー調にもなり、怒涛の展開になっていく。さすがはアカデミー作品、脚色賞など6部門受賞作品。

 本作のいちばんの特徴は卓越した役者たちの演技。
 一つの観方として、ベティ・デイヴィスの演技をとことん堪能できる作品。40を超えた大舞台女優のエゴと不安と誇りを完璧に表現。
 アカデミー主演女優賞受賞に至らなかったが、同じく主演女優賞にノミネートされたアン・バクスターと票が割れてしまったためと推測されている(デイヴィスはカンヌ映画祭の女優賞を受賞)。
 この二人以外にも助演男優賞(受賞)に一人、助演女優賞(ノミネートのみ)に二人と計5人が俳優賞にノミネートされているのだから、客観的にもその凄さはわかろうというもの。

 アン・バクスターが小柄で顔が大きく、自分の好みではないのでちょっと加点に結び付かない一方、マリリン・モンローがちょい役で出演している(意外とセリフは多い)ことも本作では有名で、この頃のモンローは若さも含めて魅力的。

※しかし、この黄色いDVDジャケットはなんなのよ😥
マリリンはほんのちょい役でしかないのに。。。あからさまな商業主義で辟易するなぁ
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