M3GAN／ミーガン
玩具会社の研究者ジェマは、しつけも子守りもこなすようプログラムされたAI人形 "ミーガン" の開発に打ち込んでいた。ある時、彼女は事故で両親を亡くした姪のケイディを引き取ることになり、ミーガンの力を借りることに。
怖さ、衝撃さ、そして笑いを絶妙に盛り込んだ娯楽作。 AIの暴走や殺人人形などはホラーの題材としては目新しくないけど、それでもミーガンの独特なキャラに引き込まれてしまう。
ミーガンの外見が "かなり人間に近いけど微妙に違う" のが肝。リアル過ぎず人形っぽさが残っているのがより不気味さを増す。ターミネーター的な終盤の強引すぎる展開には少し驚いたが、全体的にホラーが苦手でも観られる作りになっているのは好感が持てる。
子供のスマホやゲームなどのコンピュータ依存、LGBTQ、テクノロジーの脅威、働きながらの子育てなど、タイムリーな話題もさりげなく盛り込まれているのが印象的。何よりダンスをはじめとするミーガンの動きが、観終わっても頭に焼きついて離れない。
AIがこれだけ一般社会に浸透してきている今、もはや "映画の世界" だけの話でなくなってきているのは確か。最後は意味深な終わり方だったので、もしかしたら続編があるかも。
