バンクーバー国際映画祭にて。
スロベニア系オーストラリア人サラ・カーンの初長編監督作品とのこと。
10歳の少女の視点で描く喪失と悲しみの体験。
母が突然亡くなり、それを受け入れられないモヤ(モジャ)、気を紛らわすためなのかはわからないが歳の離れた姉ベスナの妊娠を気遣う。
父も出てきて、妻を失った悲しみに耐えながら子供たちとなんとかやっていこうとしているのだけどあまり目立たず。この映画ではタイトルが示す通りモヤとベスナに焦点が当てられていた。
母のことで言い争いになる父と姉、なんとか場を和ませようとするモヤが健気だった。
父も姉もわかってるだろうがイライラが取れない。モヤみたいな子に負担かけちゃいかん。彼女だってツラいのだ。もっと甘えたりわがままいったり怒ったり泣いたりしたいはず。
友達のママに彼女が事実を受け入れて堪えていた一言を発するシーンは、わたしもあのママと同じ気分になったよ。