みちたろ

猿の惑星/キングダムのみちたろのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.7
まず前半が結構退屈で、テンポが遅い。一応、ラストに向けて盛り上がりはあるのだが、主人公ノアのキャラクターとしての魅力があまり感じられないので、どうもパンチに欠ける印象だった。

ノアをはじめ、各キャラがストーリー上での役割を果たす駒でしかなくて、それぞれの内面の描写が表面的だったような気がする。唯一プロキシマスはしっかりキャラが立っていたが、悪役なのに猿側からすると正しいことしか言っていないので、どちらかというとメイが悪役に見えた。そのためか、ラストも続編への繋ぎとしては手堅くまとまってはいるのだが、なんだか釈然としない感じはした。

映像の技術面に関しては申し分ないのだが、やはり68年版やシーザー3部作と比較した場合、設定のガバガバ感は否めないと思う。これから再び人類VSエイプの戦争を経て、完全に人類が滅びて68年版に繋がっても面白いし、エイプと人間の共存社会という着地でも中々見応えはあると思うので、これからに期待したい。後5本はやりすぎだけど。せめてあと2本だろ。
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