くう

梟ーフクロウーのくうのレビュー・感想・評価

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)
4.3
李氏朝鮮時代、第16代国王・仁祖が引き起こした、実子、昭顕世子との確執を 創作の盲目鍼医視点から描く、壮大なサスペンス史劇。


史実と創作の融合のハマり具合が素晴らしく、暗闇から開眼する1人の貧しい青年の心の動きに同調して揺さぶられる。

権力に捻り潰され「見えない方が都合いい」職場の鬱屈した空気。本当ならばそこに光を当てることが出来たはずの偉大な王の存在。

あぁ、こうなっちゃう……という悲劇からの……。


最初から最後までハラハラしながら見た。


どんな時代でも権力だけに固執する者は、「正義」を理解しないのだなと実感。人間恐い物語。
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