kazu1961

新婚道中記のkazu1961のレビュー・感想・評価

新婚道中記(1936年製作の映画)
3.9
▪️JPTitle :「新婚道中記」
ORTitle:「The Awful Truth」
▪️First Release Year : 1937
▪️JP Release Date : 1938/04/20
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : 第10回アカデミー賞監督賞
▪️Appreciation Record : 2022-238 再鑑賞
🕰Running Time : 91分
▪️Director : レオ・マッケリー
▪️Writer : シドニー・バックマン、ヴィニャ・デルマー
▪️MusicD : ベン・オークランド
▪️Cast : アイリーン・ダン、ケーリー・グラント
▪️Review
🖋個人的にはプチヒット。ずっと笑みが溢れながら心豊かに楽しめる作品、観終わったあとにも心が温まります。レオ・マッケリー監督による本作は、その場の多くのアドリブによってなりたっている作品だそうです。そのためか、自然さや遊び心、自分自身の演技を笑い飛ばして見せ、心温まるユーモアを交えて観るものに温かさを与えてくれます。

🖋内容的には、2人の夫婦ジェリー(ケイリー・グラント)とルーシー(アイリーン・ダン)の仲違いから始まります。お互いに相手の不貞を疑い、相手を信用出来なくなり、そして離婚を決意します。でもお互いをまだ愛してる気持ちはあるんですね。。。そんな物語を心の豊かさを伝える映像、笑いのツボを押さえたユーモア、ダンスや歌も交えたテンポの良いレオ・マッケリーの演出が冴えています。

🖋そして何よりも登場するスター達の魅惑的な愛らしさが滲み出ている作品です。アイリーン・ダンとケーリー・グラントの抜群のコンビネーションで楽しませてくれます。2人はこの後『My Favorite Wife』(1940)と『愛のアルバム』(1941)の二作でコンビを組むことになります。

🖋映画が公開された時代、大恐慌で疲れ切った国民に温かさを与えた作品だと思います。特にペットたちの芸はツボに入ります。目隠しをする犬の可愛らしさ、ドアを開けさせないために手を踏ん張る猫。。。愛嬌抜群です。

🖋物語は。。。
ジェリイ・ウォリナーは真面目な妻のルシイにフロリダへ行くと嘘を言って友人たちとポーカーを楽しみ、一晩家を家を空けて帰ってきました。すると妻のルシイも家にいませんでした。間もなくルシイは若い美男子で声楽教師フランス人アルマンと一緒に帰宅します。思わず彼が妻の不謹慎を責めると、ルシイは平気な顔で、二人の乗った自動車が故障を起こしたので止むなく安宿に泊まったのだと言うのですが。。。
すっかり腹を立てた彼は、かえって自分の嘘まで曝されたので、とうとう二人は口論の果てが別居ということになってしまうのです。。。

▪️Overview (映画. comより)
「花嫁凱旋」「たくましき男」のアイリーン・ダンと「天国漫歩」「間奏楽」のケーリー・グラントが主演する映画で、「明日は来らず」「ロイドの牛乳屋」のレオ・マッケリーが監督・製作したものである。原作はアーサー・リッチマン作の喜劇で「明日は来らず」のビニヤ・デルマーが脚色した。撮影は「失はれた地平線」「花嫁凱旋」のジョセフ・ウォーカーの担任。助演者は「結婚気象台」のラルフ・ベラミー、「スイング」のセシル・カニンガム、英仏映画界に活躍していたアレクサンダー・ダーシー、「二つの顔(1935)」のモリー・ラモント、エスター・デール、ロバート・アレン等である。
kazu1961

kazu1961