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エリザベート 1878のWNTのレビュー・感想・評価

エリザベート 1878(2022年製作の映画)
3.4
40歳になったオーストリア皇妃エリザベートは自由を求めるようになる。
コルセットをきつく締めて世間のイメージを維持するために奮闘するエリザベートは、窮屈で満たされない日々に我慢ができなくなっていた。

若い頃のように美しく情熱的に生きたい。
理想の母、理想の皇妃であることを求められる日々に愛想を尽かした彼女は生き方を変える。

一人の女性として愛し愛され心のままに過ごした彼女を側で見ていると、抑圧された日々がどれほど苦しかったか伝わってくる。
吐き気がするほどきつく締めすぎたコルセットと長く美しい髪が皇妃として縛り付けているようにも見えた。
家族から見たエリザベートは責任感がなく自由奔放で、理解に苦しむ存在だったのかもしれない。
自分らしさを求めて周りの目を気にすることなく過ごす姿が自然で生き生きとしていて、エンドロールが素敵だった。
ヴィッキー・クリープスのエリザベートは繊細で儚くて美しかった。
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