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こんにちは、母さんのPoMooNのレビュー・感想・評価

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)
3.1
出だしから山田洋次監督らしい画で始まる。隅田川を背景に下町に生きる人達をほのぼのと描いている。人と没交渉が多い現代に、理想郷のよう。

出入りの多い、鍵をかけない母の家。そんな時代ありました。人との交流がほのぼのもする。娘・舞(永野芽郁)以外は出演者殆どが昭和生まれだろう。視聴者もおそらく昭和生まれが多数だからすんなり受け入れられるのか?

監督の90歳を超える年齢を考えたら素晴らしい。そこを考慮したら、多分評価は高くなるかもだが、、。昭和の良さを全面に出してる反面、私には引っかりポイントが多すぎ、この作品は刺さらなかった。

家族、会社とも問題を抱えている昭夫に大泉洋。老いても尚、美しい母に吉永小百合。

息子は家庭と会社で問題を抱えて母の家でもイライラ毒舌。それでも労い、座布団を枕代わりに入れてあげる母。昭和らしい優しい場面。だが、昭夫(大泉洋)の食べた食器を黙って下げて洗う娘のシーンに違和感。いやいや、そんな家庭に育ったのかも。しかし、反目してる娘だよね?母がときめき恋してるのを異常に嫌う昭夫。母のときめきに息子は特にそうかな?大企業に就職しろ、でなければそんな男を捕まえろ、と娘舞に言うその母親の発言。反抗してる割に、今時っぽく無い、一昔前の様な従順な娘に描かれている舞。リストラされる友人を擁護して煽りをくらい自ら辞職する昭夫。本人スッキリしてるならよいけれど。

全体の台詞まわしが演劇を見てる様な不自然さが終始していて、全体にはよい話なんだけど吉永小百合が意外に浮いて不自然に感じるのは、多分私だけ?(幾つになってもお綺麗で、シャキッとされて素敵ですが、、、)

多分数年後、私の記憶に残らない作品かも💦
No.1280
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