このレビューはネタバレを含みます
⚠️重大なネタバレ…マンティコアが出て来るのかと少しだけ思ってたけど、やはり出て来なかった。
●怪物は実体化しては出て来ない。『人の内に棲む怪物』を扱った作品。
●『基本はショタコン。女性にも興味あり』な性癖を持つ主人公フリアン(♂)が、その性癖のせいで転落人生…って内容(凄くザックリ)。
●凄く緩急の効いた作品。
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●実はヒロイン・ディアナも『男性の介護に喜びを感じる性癖?』な模様。特殊な嗜好を持つ者同士だから、ディアナはフリアンを受け入れるコトが出来た…ってコトらしい。
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●作品から溢れる『日本愛』の数々は、日本人として少し嬉しくなるトコロ。
①寿司を食べるフリアンとディアナ。鰻も食べそうになる。
②部屋に飾られてるダルマ。
③フリアンが食事中に見てる動画から日本語音声。
④フリアンの携帯の着メロが『魔界村』のBGM。
…等々、その他にも『日本文化』が多く出てくる。『日本文化は僕の血肉』と語る監督の趣味が全開。
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●実際に幼児に対して『行為』を働くのは当然アウト。でも『妄想したり』『創作物を閲覧したり』する範囲で他者に迷惑をかけてないんだとしたら…それもアウトなんだろうか?小さい子供を持つ親からすると怖くて仕方ないと思うし、実際本作を観てて『独身・子無し』な私も、終盤のフリアンの行動には嫌悪感を覚えたんだけど…でも、フリアンは最後の一線は越えない様に葛藤の末に自殺(未遂)に及んで、犯罪を思い止まってるので…(薬飲ませてる時点でアウトだけど)。
『LGBTQの権利を認めよう』って言うんなら、小児性愛だけを差別するのはどうなの?とは思う(実害が発生したら完全にアウトだけど)。思うだけ・考えるだけでも罪なのか?
『過去のLGBTQに対する差別もこんな感じだったんじゃね?』と考えてしまう。
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↑…なんて色々と考えさせられてしまったけど、全て監督の思惑通りな模様。パンフレットの監督インタビューは興味深かった。『パンフレット買って良かったと思わせられた』作品。
●結構『ギリギリな線』を攻めてる作品。もっと話題になって良いと思う。上映館が少ないのが勿体ない。
●とりあえず、本作の影響で『オタク=危ないヤツ』的なイメージが復権しないコトを祈る。