本日も2本鑑賞🐎⛰
私も思わず隠居したくなる素晴らしい景観とは裏腹に、田舎の時が止まった閉塞感、コミュニティが狭いからこその過干渉、新たに加わったもの気に入らないものへの徹底的な排除、不快でとても嫌な気持ちになった。事実に基づくんかい…とさらに悲しい気持ちになったけど、これを書いていてそういえば日本でもこんな田舎の闇深事件あったよなあと、山口連続殺人放火事件を思い出した。あの兄弟本当にくたばって…夫妻もう帰国しようよ…と終始思っていたけど、兄弟側の言い分もうーんそうだよなあ…と納得してしまう部分もあり、アントワーヌはなんでそんな風力発電反対するの…と双方の肩持ちを反復横跳びしかけたりした。ただやっぱり兄弟がとんでもなさすぎてアントワーヌに気持ちが寄ってしまう。人の数だけ考え方があるからこそどんなコミュニティ、関係性においても、お互いに聞く耳を持つのが世の常だけど、絶対に譲らない者同士がタイマンを張った時にどうするべきなんだろう。最悪な展開を反面教師にするための注意喚起映画なのかもしれない。見て見ぬふりの兄弟の母親も何もしない警察も皆なんやねんという感じで終始とても腹が立つけど、唯一夫妻の娘ちゃんが感情をぶちまけてくれて良かった。スリラー映画の中でもこういう不快系は、後味が胸糞悪い＞良い作品になってしまうのがやっぱりちょっと苦手。そこまで思わせてくれる良い映画だし、映画の知識増えるから1回観る分には良いのだけど。
