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共に生きる 書家金澤翔子のtottsunのレビュー・感想・評価

共に生きる 書家金澤翔子(2023年製作の映画)
3.9
「共に生きる 書家金澤翔子」🎬48
ドラマ「平清盛」の題字やローマ教皇庁に寄贈した「祈」の書などを手掛け、世界各地で個展を開催するなど、書家として国内外で賞賛される金澤翔子さん。生まれたときにダウン症と診断された彼女は、5歳のころから母であり書道の師である泰子さんとともに二人三脚で歩んできた。
仕事でよく通る東京国際フォーラムには金澤翔子さんの「感謝」という揮毫したものが掲げられている。
たまたま職場の方と通った時にこれを書いたのはダウン症の書家さんという話をしてくださって、そこで初めて彼女の存在を知った。
その字はとても力強くて、かすれも味になって生き生きとしているように感じる字なのだ。
そんな彼女とお母さんの話がドキュメンタリー映画になったと知って鑑賞してきた。
私も学生時代には何年か書道教室に通っていたため、筆の運び方とかはなんとなく分かっている部分もあると思うものの、集中していないと邪念が出たりして迷いが出たりするものだ。
けれど彼女の書く姿を見ていると、一切の迷いが無くあんなに大きな紙にとてもバランスが良く力強いエネルギーを感じられる書を施していてるし、全然緊張しないというのだから本当に驚いた。
そんな彼女を理解して二人三脚で、まさに共にに生きてきたお母さんの思いや愛はとても温かった。
ぜひ彼女の画廊を訪れてみたいと思った。
私的には☆☆☆.9かな。
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