aftersun／アフターサンのsagan5786のネタバレレビュー・内容・結末

親が頼りなかったり、何らかの欠陥があったりすると、それを察してか妙に一部分だけ達観して大人びたり物分かりよく育ったりするけど、そういった育ちをした人に向けられた映画な気がする。
最高の1日でも妙に落ち込んだりするよね、って会話の後の父親の反応から、おそらくこの父親は鬱だったのではないかと推測するけど、単純な頼りなさというものは存在せず、その頼りなさにはそういう人間になる過程で何かしらの理由があり、またこの映画の娘もそういった葛藤があったからこそ、父親の事を改めて振り返り、色々な意味での赦しや腑に落ちることもあったのだろう。
母と息子、母と娘、父と息子など家庭環境の違いで受け取り方に差が出そう。