彦次郎

ルパン三世 VS キャッツ・アイの彦次郎のレビュー・感想・評価

3.5
1981年、父ハインツの絵画から手掛かりを得ようとする三姉妹怪盗キャッツアイとその絵画を狙うルパン一味を描いたアクションアニメ。
『ルパン三世』は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀のスペシャル本で)や『名探偵コナン』というメジャー作品と既にコラボしており警官と探偵(怪盗キッドもいたけど)ときて今作では同業者対決となっています。一方の『キャッツアイ』は名作『シティハンター』を描いた北条司先生の出世作で氏の描く美女達は限りなく少年誌からはみ出しそうな艶かしさでしたが時代を超えての復活となりました。復活といえばキャストがほぼオリジナルというところに声優の方の凄さを感じます(特に安原義人氏がトシを演じて銭形と絡むところとか)。
写実的CGのためかキャラクターデザインに違和感もありますが滑らかな動きによるアクションは見応えがあります。ボロボロ状態のルパン一味が見られるのもその影響でしょう。キャッツ達が武富士のCMみたいなレオタードでないのは大人の事情を感じますがこれまた本作のアクションでは妥当というところでしょうか。
対決からの共闘というコラボの鉄則については触れないとして黒幕の正体が慧眼なる視聴者の方なら気付きやすいという点が気になりました。
コラボという事もあり予定調和的なものもありますがラストで杏里さんが不変の歌唱力で主題歌最新バージョンを歌い上げてくれたところは素直に熱かったです。
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