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魔境外伝レ・ディウスのmitakosamaのレビュー・感想・評価

魔境外伝レ・ディウス(1987年製作の映画)
2.6
如何にもな80年代の葦プロOVA。ロボットアニメが従来の玩具・プラモデルの販売促進からOVAの市場を獲得し、メカのデザインラインに変化が生まれた時代だ。ダンガイオーやゼオライマー・デットヒート・機神兵団・ドラゴンズヘブン…個性的なロボが楽しめた良い時代だ。

ラファエル星のリドニウムなる鉱石を求めて、宝石・ザレムの瞳を揃える旅をするライオットとスピカ・セネカ。ユタなる少女が持つザレムの瞳を巡りデムスター一味と争奪戦になる。
敵のカイザーがリドニウム獲得の為に神殿までたどり着くが失敗。
デムスター一味はロボットで襲ってくるがライオットはレディウスに乗り撃破!4人の新たな冒険が始まる。

話はまぁアッサリというか浅い。でも設定的には面白くなりそうな要素はいくつかある。
リドニウムが未知の鉱物としてザックリしすぎているのが気になるね。もう少しその価値が判る描写があれば良いのだが。
スピカとセネカの二人は人造人間でレディウスのパワーアップのために融合される。人造の少女がメカの生態ユニットになるというのはファイブスターのファティマの系譜だ。
声優が片一方だけものすごい下手だ。あとピンクと水色の髪の少女というモチーフはRe:ゼロのレム・ラムみたいだな。

ライオットも主人公として、ちょっとおっちょこちょいの実はキレ者だが、やはりキャラが定まっていないという印象だ。ヒロインもそう。

続編の構想があったそうだが、設定を活かしたキャラ作りがもっと膨らんでいたら良かったのにな。
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