ヘイヘイ

フェイブルマンズのヘイヘイのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.8
“Movies are dreams that you never forget.”

ん〜何とも不思議な作品でした。
色んな意味で思ってたのと違った。
“映画”に魅せられ、呪われた1人の男のお話です。

どんな作品なのかは、みなさんのレビューの繰り返しになるので全部割愛!


てことで自分語りします。
やっぱり初めて観た、聴いた、何かした。っていう記憶への共感は強いですよね〜。
良い、悪い、ではなく”強い”。

親情報によると、自分の初めて映画は、3歳くらいで観た『にこにこぷん』の映画らしいです。あと仮面ライダーの映画では怖くて泣いたらしいです。
(なんか仮面ライダーに未だにノレないのはそのせいかも)

自分の記憶にあるのは、7歳くらいで観た『タイタニック』あたりからかなぁ〜。
あと、『ロストワールド』をめっちゃ怖がりながら父親と観た記憶。

観る前からあまりに怖がってたので、入れ替え制の映画館で最後らへんから入場して最後の方を観てから、次の回でまた最初から観た記憶。今振り返ると父親業も大変ですね。

そんな両親の影響で映画館にはたくさん連れて行ってもらったので、自分と重ね合わせて本作の序盤のシーンは微笑まし〜くみれたし、もう初っ端からじーんとしてました。

私が小学校の卒業文集に書いた夢は、「映画監督になる」で、ロストワールドの絵を隣に描きました。中学も高校も映画監督になる夢書いてたはず。結局なれなかった(なんだかんだ理由つけてなろうともしなかったが正しい)けど。

今作のエンドロールでは、”リアに捧ぐ、アーノルドに捧ぐ”(スピルバーグの両親)とありましたし、『ウエスト•サイド•ストーリー』では、FOR DADとなってましたね。なんかもうそれだけで、うるうる🥹です。

この先は少し作品内容に触れます。















実際スピルバーグ自身も学生時代はユダヤ系ということでスピルバグって揶揄され、いじめられてたのは有名です。

本作でも、サムがいわゆるJocksなローガンにいじめられる展開がありますが、あのプロム後のロッカーシーンでの会話、良かったなぁと。

とってもよく撮られてたのに、なぜかそれを観て涙を浮かべていたローガン。
本当は自分が見せかけの空っぽな人間である、ということを逆説的に痛感させられたんだろうなぁと。

コレちょっと毛色は違うんだけど、『桐島部活やめるって』の東出さんの役柄に通ずるものがあるなぁって勝手に思いながら観てました。とってもグッときた。

あと、“Family, art. It will tear you in two.”
「芸術は心を引き裂く」って言葉は、最近なんかでこういう話の映画観たなぁって考えてたら、『映画大好きポンポさん』で感じた印象でした。芸術って大変なのだ、きっと。


“When the horizons at the bottom it’s interesting when the horizons at the top it’s interesting, when the horizons in the middle it’s boring.”
↑海外のサイトからのQuoteですが、やっぱりこの台詞おっもしろいなぁ〜と。

物語の終わらせ方もとっても粋✨で、スカッとしました(笑)

だって、両親のこととかサムの将来とか全然解決してないことだらけなのに、最後のあのシーンがあるだけで、とっても前向きになれた気がしたから。

よき作品でした✨
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