アロユニ

西部戦線異状なしのアロユニのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
3.9

「誤解するな、戦友だ」


どこまでも心を抉ってくる衝撃作。この世の地獄を見ました…🥺


形容し難い感情が、鑑賞後もずっと心に残る。悲しみなのか、戦争への怒りなのか…

あまりに簡単に散っていってしまう命の描写が本当に辛い。徐々に笑顔が消えていく若者たちの姿は、とても直視できたものではない。


「あと少し時間が早ければ…」と思いながら、そもそもやっぱり戦争自体が巨悪の元凶なんだと気づく。

直接的な反戦メッセージではなく、ただひたすらに戦場の無情さを曝す本作には、英雄もいなければ感動的なドラマもない。


映像・美術面のクオリティは凄まじく、不穏な音楽と相まって絶望感を掻き立ててくる。

露骨な人体破壊の描写は意外と少なく、戦争映画としては大人しい方だったかも。実際はもっと残酷な光景だったろうに…


これが今も世界で起きていることかと思うと、日々の生活を当たり前と思っちゃいけませんね。仕事の文句なんて、平和だから言えること…😂✨


「勇敢になれ。命あることに感謝しろ」
アロユニ

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