きのはる

戦場記者のきのはるのレビュー・感想・評価

戦場記者(2022年製作の映画)
4.0
戦場とか取材される方ってどういうモチベで取材されてるのかなってずっと思ってたけど、多少の納得したって感じ。支援を受けられることに繋がるのはもちろん、そこで家族が死んでもご近所さんも友達もみんな大変な目に遭ってるから、嘆き悲しみを思う存分吐き出せるのは赤の他人で中立的な存在である外国人記者だけなんだろう、多分。
空で爆弾が瞬いているのにいつもの日常を送っている人もいる。電車に飛び込み自殺する人がいても、普段通り通勤通学する光景に重なった。誰が死のうが爆弾が落ちてこようが、生活し続けなければならない。
その生活すらままならないのが今のアフガニスタンの橋の下で、生活できなくても生きているからせめて麻薬の力を使って苦痛を和らげるしかない。
選択肢がないというのは辛い。自由とは選択肢があること。
きのはる

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