戦後、まだテレビが生放送だった頃、ドラマも生放送で行われ、録音技術や機器が発達していない為に吹き替えも生収録だった。そうした中、現場ではNGを出さない舞台俳優が多く起用され、森山周一郎もその一人だった。独特の低音ボイスを活かし、フランス映画俳優のジャン・ギャバン、ハリウッド映画俳優のチャールズ・ブロンソン、テリー・サバラスを始め、世界的名優達の吹き替えをアテレコ黎明期から担当。宮崎駿監督の不朽の名作『紅の豚』ほか数々のアニメーション作品にも出演し、声優文化に大きく貢献した。本作は多くのファンに愛された森山周一郎の俳優・声優としての人生と、後進への想いを後世に伝えていくドキュメンタリーである。
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