段差インザダーク

正欲の段差インザダークのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
2.8
深そうで深くない、あと一歩深足りない感じ。
最初の方でガッキーが水にうずまる場面、自慰なのか過去のトラウマに苦しんでるのか一瞬わからなかった。そこでまず表現イマイチ?と感じ。
あとキャスティング。
ガッキーは可愛すぎてあんなに彼氏ナシ独身拗らせないだろう。あれで店員なんかしてたら尚更モテる。
その時点で一気に現実味なしでがっかり。
そして彼女は「こういう顔して」っていう台本をそのまま表現してる感じで…
ドラマなら通じるだろうけど、映画ではねー。
そんでガッキーがキャスティングされたのは、契約結婚がキーワードからだと考えたらもっと幻滅し。浅すぎ。で、なんでわざわざ桐生なつき…
他の蒼井優とか市川実和子とか、顔より演技で魅せる(誉め言葉)演技派女優キャスティングがしっくり来たのでは。
それと男性恐怖症の女の子。見た目も中身も怖すぎる…自分で怖いと言えばいいってもんでないよ。衣装からして貞子にしか見えなかった。そんであのシーンはマジ泣きしなきゃダメでしょ。目薬差してでも。冷めるわ〜。
ダンサー君もちょっといいこと言ってる風だけど、結局ナルシストで引く。
吾郎ちゃんの演技は一番良かったのが意外だった(褒め言葉)。検察側の罪人の二ノ宮みたいなね。
あと、ドラマや小説でしかないような偶然。
あんな出会い方で再会することまずないでしょ。
なんか登場人物が皆「自分は他人には理解されない」って悦に浸ってるオナ◯ー映画で、自分もそういうとこ大いにあるから本当に気をつけようと思った。
まぁオ◯ニー映画はこの映画のテーマでもあるから、それは成功なのかも。
ただ、自分を抑えてでも空気読むとか善悪を押し付け合う世の中で、そういうのを超えて、パズルが合うような関係に出会えたら幸せだろう。
少しはみ出すとすぐ病名つけられたり障害扱いされるお国柄はホント良くない。ものさしが短すぎるのよ。自分も含め。

でも自分としてはもっと深く感じられる胸糞映画を期待していたが、プールに飛び込んだら浅くて足くじいたみたいな感じだった。
原作先に読めば良かった。
あと人生の通知表は年末年始だけじゃなくてGWと盆休みもやぞ!