このレビューはネタバレを含みます
どんな映画かを知らずに視聴開始。
最初の佐々木のシーンで視聴を止めようと思ったほど嫌な気持ちになった。
その後の女性の負の雰囲気がとてもよく、一気に引き込まれた。
ん?これはガッキーか?
いや違う、ガッキーはこんな死んだような目をしていない。
しかしガッキーが出てるはず。。。これやっぱりガッキーか。
そんな負のガッキーの雰囲気がとてもよく、一気に引き込まれた所で、マスターベーションをしだすガッキーに衝撃を受ける。
そして、同時にテーマがフェチシズムであることを理解する。
フェチの映画って、
下品で過剰な演技や演出が多く好きじゃないのだが、この作品はそれがなかった。
映画を観るときは性欲スイッチを入れたいわけではないので、下品なものはいらない。
にもかかわらず、この映画は
フェチとはなんたるかを淡々と静かに表現できていた。素晴らしい。
その後出てくる男嫌いの大学生や
稲垣吾郎の役もとてもいい味をだしているし、演技も観ていて入り込めた。
全体的に人物描写が丁寧で、なんでその行動を取るのか、なんでその気持ちになってるのかが非常にわかりやすい。
特に稲垣吾郎がウコン?みたいな名前のNPOの人に嫉妬したり、家族崩壊するあたりはとてもよくできていた。
原作はもっと背景をしっかり描いてるらしいが。。。うーん、映画がよかっただけに
読むかどうかは悩みどころ。