109シネマズの6ポイントが貯まり、何を観ようかと迷っていた。
今作、NHK朝ドラ"らんまん"で植物学者を熱演中の神木隆之介くん主演のドタバタ時代劇のよう⁈
候補に入れたものの、予告編がいかにも…な感じで一抹の不安がよぎる。そして、パッケージがダサいのが追い打ちをかける。。
歴史家の磯田道史先生が大好きなのだが(武士の家計簿、殿・利息でござるの原作者)、こちらは浅田次郎。"ぽっぽや"の人だという認識くらいしか。。(と思っていたが、後に意識していなかっただけで、すごい作品の作者だと気づく!)
しかし、予定調和を超えて来ないがとにかく楽しい、癒される、、等好意的なレビューをちらほら目にしたのもあり、とりあえずポイント消化の為に足を運んだ。
んが!!
なかなかよろしいのでは⁈
邦画の時代物コメディにありがちなわざとらしい大袈裟なお芝居、全てに於いて漫画チック。更にもう辛抱たまらんのが、場所や時期を表す文字のフォント。必要以上に大きくてダサくて目立つ💦(ソコ、個人的には結構大事!)
なんだけど、、
そこを以てしても、何故か面白いのだ!
何がそんなに面白いのかなぁ、、と思ったら、これはキャスティングの勝利♪
主役の神木くん(小四郎)のお芝居を始め、実は小四郎と深い関係にある越後の丹生山藩元藩主役の佐藤浩市、小四郎の義兄である松ケン、桜田通(この二人が超個性的な役を好演♪あり得ないほど変な兄達…でも優しい!)、部下の浅野忠信、小手伸也、一人三役の梶原善(笑)、小四郎の育ての父役 小日向文世、母役の宮崎あおい、、もう次々出てくる俳優陣の脇が硬いこと!と思ったら、しれっとヒコロヒー出てるやん笑
松ケンの想い人が誰だろう?このしっとりした方は…と思ったら、あの藤間紫の孫で日本舞踊家でもある藤間爽子!やっぱり着物がしっくりくるわ〜
そして、幕府方の勝村政信、石橋蓮司大先生のめちゃくちゃわざとらしい演技は力が入りすぎていて、大笑いしてしまった!!(コントかい!)
大真面目にくだらないお芝居をする大御所俳優陣、見応えあり過ぎ〜
他にもカトウシンスケ、高田延彦、キムラ緑子もパンチ効いてたねぇ。。顔だけでもう、お腹いっぱい!
小四郎の幼馴染み・さよ役の杉咲花が、威勢が良くてゴム毬みたいで可愛い♪
もう、このキャスティングはズルい❗️
小ネタもあちこち散りばめられていて、この監督遊んどるな。(老後資金…笑)
そんな訳で、きっちり2時間楽しませてもらった。
ただ笑わせるだけのコメディかと思いきや、全ては神木隆之介くんの真っ直ぐさが小四郎とリンクして、実際にはあり得ないけど、こんな殿のいる世であってほしい。。と思わされる所が心憎い。
民のための政治。
こんな言葉が上っ面にしか聞こえない現代にも、十分繋がる内容だったんじゃないかな。
エンディングはありきたりだけど、多幸感に溢れていて、現場はさぞ楽しかったろうなぁと思った。
神木くん、恋愛ものは似合わないけれど、こういう役をやらせたらピカイチ♪
いやいや、ポイントじゃなくて、お金出して観ても良かった。家族でも楽しめそう♪
オススメです!
**おまけ
似ていそうな時代物
→超高速!参勤交代(未見)
→引っ越し大名
こちらは、どちらも土橋彰宏原作。
→殿・利息でござる も原作・磯田道史先生だし、観ておくかな。
他にもオススメがあれば、教えて下さい♪
こういうのも、アリ!!