メモ
特典映像インタビューより
「失われた時を求めて」を参考にした
幕ごとに、何か連続性・関連性のあるセットになっている
2幕のパリは、寂れたロココ調のイメージ
1幕のサンクトペテルブルクは、暗く重い？雰囲気
3幕は皇女さまのスイスの別荘
四半世紀ぶりのMETでの上演
ヴェリズモオペラ、初演当時の観客の現代劇であった
サラ・ベルナールの当て書き？だった


メモ2
ヴェリズモオペラ
原作として既にあったヴェリズモ文学。文学から起こった潮流が次第に戯曲やオペラへ波及していった。ネオレアリズモ映画との関連。ジョバンニ・ヴェルガ、ヴェリズモ作家。カヴァレリア・ルスティカーナ原作者、揺れる大地原作者。

オペラを気軽にライブビューイングで鑑賞出来る！豪華なセット、美しい曲と歌声、ストーリーも分かりやすく最高でした。インタビュー、解説、舞台裏など盛りだくさんな内容で大満足です。長尺のようで、構成が素晴らしいのでアっという間です。ライブビューイング未体験の方にはオススメです。是非！

ロシア皇女フェドーラは結婚前夜婚約者で大尉のウラディミーロ伯爵の館を訪ねる。彼は留守で帰りを待っていると、負傷したウラディミーロらが入って来た。警察が御者に事情を聞くと狩りの館に入って待っていると銃声が2発聞こえた。見知らぬ男が去って行った。と話す。更に脅迫状が来てから銃は携帯していたことも分かる。ウラディミーロは警察長官の息子だった。


▶︎今作はメトロポリタンオペラ・ライブビューイングの第150回目の中継。ラジオ生中継から始まり、技術の向上でハイビジョン映像になったのを起点に映画館での上映になり14年、こうして世界各地、日本でも観られることとなった。

ワタクシはまだMET歴浅いが毎月のWOWOWでの放送を楽しみにしていて、すっかりオペラファンになった。

『フェドーラ』はサンクトペテルブルクのウラディミーロの館、パリのサロン、スイスのフェドーラの別荘での3幕からなっている。婚約者を殺害されたことで、犯人を追い詰め復讐することを誓ったフェドーラが辿る運命を描く。

直情型だがある意味素直で愛情深いフェドーラをソニア・ヨンチェヴァ,殺害容疑のかかるロリス・イパノフをピョートル・ベチャワ,演出はディヴィット・マクヴィガー,指揮はマルコ・アルシリアート。

陰謀が巡らされる中、オルガとデ・シリエの掛け合いがコミカルで華々しく、珍しく3幕とも別なセットで、それぞれ豪華な完成度も見所の一つだった。詩情溢れるオケと安定の歌唱は申し分なく、今回もいい物観せてもらえた。オケのピアニストが若手作曲家役でステージに立ち演奏するオマケも良かった。