「シャルル、私の最後の願いを聞いてくれる?」
激務と貧困で絶望の淵にいるタクシー運転手・シャルルが、92歳の老婦人・マドレーヌを乗せ、パリをドライブしながら彼女の過去を聞く話。
めちゃくちゃ面白かった!これは良い映画。フランスらしい上品な音楽、粋なセリフ、そしてよく練られたストーリーライン。『最強のふたり』『グリーンブック』辺りが好きな人は絶対好き。
マドレーヌの茶目っ気がかわいすぎて、こういうおばあちゃんてほんと素敵だよなぁと思いながら観ていた。最初のファーストキスの話がロマンチックだったので油断してたら、過去話がクソ重くてビックリ。
でもマドレーヌがとても前向きで、主人公のシャルルもそれに呼応するように笑顔を取り戻して行くのが心地良かった。免許の点数失いかけてあんなに焦ってたクセに笑
ラストもちょっとビックリするけど、爽やかな救いがあって良い。見た後は少し前向きになれるような、そんな温かい作品。
以下、セリフメモ。
「いくつに見える?待ってメガネを外すわ」
「…80歳くらい?」
「お上手ね。92歳よ。戦前、ヴァンセンヌで生まれたの。ちょっと寄ってくださる?」
「初キスは16歳。相手はアメリカ軍人のマット」
「"一つの怒りで一つ老い、一つの笑顔で一つ若返る"」
「そんな時代に、私は旦那の⚫︎⚫︎⚫︎を焼いた」
「ベトナムへ行くことにしたんだ」
「…私が戻ったと思ったらあなたが出ていくのね」
「お金は今度でいい。また会いに来る」
≪醜いアヒルの子でいい。カリーヌとベティと旅に出なさい。写真をたくさん撮って≫
「101万ユーロも…」