ドナウ

王は踊るのドナウのネタバレレビュー・内容・結末

王は踊る(2000年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

脚。

太陽は昇り、沈む。軽やかに踊り跳ね回るようなバレエとは違う威厳を湛えた重厚な宮廷バレエは衣装や小道具も変わっていてまさに輝く太陽のよう。孤独さを感じ芸術を愛する宮廷音楽家リュリとルイ14世は意気投合し、権力、忠誠、愛情などの複雑な感情で繋がれ、寵愛と偏愛という王と音楽家の関係はある出来事で崩れ落ちる。そして劇作家のモリエールにも不満は積もっていき…。音楽は踊りに奉仕し言葉に使役される。信頼が崩れたとき踊りは躓き、音は荒ぶり、言葉は淀み、彼らは黄昏を迎える。メインは人間ドラマなため早々に王に翳りが見え踊りをやめてしまう。多くはないものの舞台での踊りは一つ一つにインパクトと美しさと物珍しさがあり満足、ただやはりもう少し見たかった。
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