菩薩

ゴッズ・クリーチャーの菩薩のレビュー・感想・評価

ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)
2.5
しきたりが疑いもなく支配する寂れた漁村で巻き起こる放蕩息子の帰還が巻き起こす天国と地獄の話。ほとんど松本人志の話と言うか取り巻きが観るべき映画ではあると思う、それこそ志らくらへんが。そりゃLankum使われるよねってくらいずっと雰囲気は暗い、冒頭に溺死者が出るが母親もまた自らの母性と家父長制の渦に飲み込まれ沈み掛ける、その原点にあるのは勿論信仰。全体的にはA24らしい雰囲気映画で終わってしまってる感が強いが、『ザ・ヒューマンズ』と言い人間はクソの基本姿勢で突き進んでいくならまだ望みがありそう。当然の事ながらミソジニーは何も男性から女性に向けられるものだけを指すのではない、供物であり続ける社会からの脱却について。
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